プロだからこそ解決できることがある|FP相談の本当の価値とは

FP相談

FP相談には興味があるけれど、
「どうせ保険を勧められるだけでしょ」
「ネットで調べれば情報は手に入るし、自分でなんとかなる」
「キャッシュフロー表だけ作ってもらえれば、あとは自分で考える」
そう思っている方も多いのではないでしょうか。

その気持ちはよく分かります。FPにもいろいろなタイプがいますし、無理に商品を勧められた経験がある方もいます。だからこそ、「本当に相談する意味はあるの?」と疑問に感じるのは自然です。

結論から言うと、FPに相談する価値は “商品を選んでもらうこと” ではなく、 “自分の悩みの根本と向き合うきっかけになること” にあります。

ウォッシャブルスーツの話とFP相談は似ている

今年の夏、「洗えてたくさん着られるスーツが欲しい」と思い、お店に行きました。
「ウォッシャブルのスーツを探しています」と伝えると、いくつか商品を見せてくれましたが、どれもしっくりきませんでした。

次に別のお店で同じことを伝えたところ、店員さんからこんな提案がありました。

「ウォッシャブルにこだわらなくても、お手頃なスーツを買ってこまめにクリーニングに出すのも一つの方法ですよ」

その瞬間、ハッとしました。
私が求めていたのはウォッシャブルの生地そのものではなく、「気軽に着られて、いつでも清潔に保てる」ことだったと気づいたのです。

お金の相談でも、同じことが起きています

「NISAを始めたい」「保険に入りたい」「資産運用の方法を知りたい」
相談内容がはっきりしているように見えても、「なぜそうしたいのか」まで言葉にできている人は多くありません。

たとえば、

  • NISAを始めたい → 老後が不安だから?誰かに迷惑をかけたくないから?
  • 保険に入りたい → 病気が怖いから?家族を守りたいから?
  • 投資をしたい → 今の貯金では不安だから?将来の自由のため?

相談で話を聞いていくと、本人も気づいていなかった “本当の目的” が見えてくることがあります。
お金を増やすことが解決策になることもありますが、お金だけでは埋められない不安や価値観が隠れていることも多いのです

FPは「金融商品の案内人」ではなく「悩みの整理人」

もちろん、すべてのFPがそうだとは限りません。ですが本来のFPの役割は、
✔ 保険や投資を売ることではなく、
✔ お金の悩みの根っこにある感情や価値観を整理し、“その人にとっての正解”を一緒に見つけることです。


まとめ|プロに相談することは、“正解を教えてもらうため”ではない

プロに相談すること=商品を勧められること、ではありません。
自分の悩みの正体に気づくこと、そのための対話をすること。 それが、FP相談の大きな価値です。

「何を買うか」ではなく、「なぜそうしたいのか」「本当はどんな未来を望んでいるのか」
そこまで一緒に考える存在が、プロのFPです。

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