「投資」か「浪費」か──その違いは“記憶”に残るかどうか

FP相談(過去ログ)

※本記事は、過去にFPからの目線として書いた内容です。
現在のCampus Labでは、助言や情報提供ではなく、学びや考察の記録を目的としています。

お金を使うとき、「これは投資?それとも浪費?」と悩んだ経験はありませんか。
旅行、ブランド品、洋服、小物……
どれも買った瞬間は“必要なもの”に思えてしまいがちです。

しかし、その感覚だけを頼りにしていると、
いつまでたっても貯蓄できないという状況に陥ることがあります。

判断が難しいのはなぜか

支出の判断が難しいのは、気分や雰囲気に流されてしまうから。
買い物をするときは気持ちが高まり、
「自分のための投資だし」と正当化しやすくなります。

SNSで華やかな投稿を見ると、
「私もいいものを買わなきゃ」という気持ちが湧き、
感情のバイアスが働きやすいことも理由のひとつです。

お客様エピソード

以前、「貯蓄ができない」「支出を減らしたい」というご相談を受けました。
一緒に支出を見直していくと、
ご本人にとってはどれも大切なものばかり。

・スキンケアは「自分に合っているから手放せない」
・服は「年齢的に、ある程度の品質が欲しい」
・外食は「おいしいものを食べる時間が癒し」

どれも、その方らしい価値観がにじむ支出でした。
否定する必要はありませんし、我慢ばかりでは生活が味気なくなってしまいます。

ただ、しっかり理由づけできていても、
振り返る習慣がないと“投資”になりにくいのも事実。
だからこそ、「使った後」に目を向けることが大切だと感じました。

判断基準はシンプル

支出を「投資」か「浪費」に分ける判断基準は、実はとてもシンプルです。

記憶に残る支出 → 投資
記憶に残らない支出 → 浪費

たとえば、旅行に行って、写真を振り返ったり、
その土地ならではの空気や味を思い出すことができるなら、
その支出は十分、あなたの人生を豊かにしてくれています。

逆に、思い出すことがなく、
「行った意味あったかな?」と思ってしまうなら、
その旅行は“浪費”に近かったのかもしれません。

事後評価がカギ

大切なのは、使った後に振り返ること
旅行先で買ったものを手に取り、思い出がよみがえるなら価値があります。

一方、ネットで購入履歴を見ると
「こんなの買ったっけ?」「なんで買ったんだろう?」
と思うこと、ありませんか?

この感覚は、“浪費のサイン”。
記憶にも価値にも残っていない支出は、積み重なると家計の負担となり、
貯蓄を難しくします。

実践:どう振り返る?

● 写真を見返す
● 購入理由をメモする
●「買ってよかった理由」を1つ書く

たったこれだけで、
お金の使い方が自分にとって良かったかどうか、判断しやすくなります。

3か月後に思い出せるかどうか、をひとつの基準にしてもいいでしょう。

終わりに

投資か浪費かは、使う前ではなく、使った後で決まる。
記憶に残る支出は人生を豊かにし、
記憶に残らない支出はただ消えていきます。

何にお金を使うかよりも、
使ったものをどう味わい、どう振り返るか。

その積み重ねが、
あなたにとっての“投資”を増やしていくのだと思います。

asanon

通信大学で学ぶ社会人大学生。日々の勉強記録と、経済・心理・日常について考えたことを、仮説と考察として残しています。

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