将来が不安だからこそ、投資の一歩が踏み出せない──その気持ちはとても自然です

お金の考え方

「投資を始めたい。でも不安でずっと調べているだけ……」
「損をしたらどうしよう。未来のことを思うと動けない……」

こうした声はとても多く、決してあなただけの悩みではありません。
むしろ“将来をしっかり考えている人ほど”、投資の一歩が重くなりがちです。

その背景には、心理学でいう マインドワンダリング(心のさまよい) が関係しています。
人の心は放っておくと、過去や未来へ意識が飛び続けるものです。
ハーバード大学の研究では、私たちは日常の47%もの時間、今以外のことを考えていると示されています。

特に“未来”を考えるとき、人はどうしても悪い方向に想像しがちです。
「暴落したらどうしよう」
「もし損をしたら、生活が苦しくなるかも」
「積立しても意味がなかったら?」
こうした未来のシナリオは、実際には起きていないのに、現実のように感じてしまいます。

でも、それはあなたの意思が弱いからではありません。
脳が未来の危険をシミュレーションするようにできているだけなのです。

将来不安が強い人ほど、行動が止まりやすい

不安が強いと、人は“行動しないことで安心しよう”とします。
これは行動経済学でいう 損失回避 ともつながります。

  • 損をしたくない
  • リスクを避けたい
  • まずは調べて完璧に理解したい
  • 正しい時期が来るまで待ちたい

こうした気持ちはとても自然なものです。
そしてあなたが慎重である証拠でもあります。

しかし、不安が大きいほど、未来のリスクばかりを大きく見積もってしまい、
「いつか始めよう」と思いながら、いつまでも行動できない状態になりやすいのです。

投資は“未来不安を消してから始めるもの”ではない

ここが一番大切なポイントですが、
不安がゼロになることはありません。

人生のどの段階でも、誰にとっても不安はあります。
投資家だって、専門家だって、将来を100%確信している人などいません。

では、どうすればいいのでしょうか?

答えはとてもシンプルです。

「不安があってもできる小さな行動」から始めること。

投資は“勇気の大ジャンプ”ではなく、
“気軽な一歩”の積み重ねで十分なのです。

今できる小さな一歩が、未来を変える

不安なときほど、未来の大きな問題ばかりを考えてしまいます。
でも実際に未来を作っているのは、今日のほんの小さな行動です。

たとえば、

  • 毎月1000円だけ積立設定する
  • ひとつの投信に絞る
  • できるだけ自動化して、見ない仕組みをつくる
  • 収入と支出をざっくり把握する
  • 定期的に見直さなくてもOK、と決める

これらはどれも“今ここ”でできる小さな行動です。
あなたの心が未来へ飛んで不安になったら、一度立ち止まり、
「今日の私にできることはどれ?」
と問いかけてみてください。

不安は消えなくても、行動はできます。
そしてその行動が、未来の不安を確実に軽くしてくれます。

不安があるあなたは、弱いのではなく慎重で優しい人

将来が心配で一歩が重くなるのは、
あなたが真面目で、慎重で、家族や自分の未来を大切に考えているからです。

その気持ちのままで大丈夫。
無理にポジティブにならなくてもいい。
未来を完璧に予測できなくてもいい。

ただ、小さな一歩だけは、今のあなたにも必ず踏み出せます。

そしてその一歩が、あなたの未来を守ってくれます。

asanon

AFP(日本FP協会認定)資格、証券外務員一種保有。
これまでファイナンシャルプランナーとして家計や資産運用、保険、将来設計のサポートを行ってきました。
現在は通信制大学で経済や金融を学びながら、暮らしに寄り添うお金の考え方を発信しています。
このブログでは「お金の不安を、知ることで安心に」をテーマに、貯蓄・投資・家計管理・ライフプランなどをわかりやすく紹介。
目的は、誰かに任せるのではなく「自分で判断できる力」を育てること。
学びを通じて、人生と経済をつなぐヒントをお届けします。

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