心がさまようと投資で損をしやすい?──投資は「心の状態」が半分を決める

お金の考え方

「なぜ、冷静でいたいのに投資になると不安でいっぱいになるんだろう?」
「長期投資のつもりだったのに、ついニュースに振り回されてしまう…」

投資の失敗は“知識不足”ではなく、心の状態が影響していることがあります。
実は、人間は放っておくと心が過去や未来に飛びやすく、注意力が今から離れがちです。
この“心のさまよい”は心理学で マインドワンダリング と呼ばれ、私たちは日常の47%をこの状態で過ごしていると言われています。

それは決して「心が弱いから」ではありません。
脳がそうつくられているからです。

■ なぜ心がさまようと、投資で損をしやすくなるのか?

マインドワンダリングが強いと、投資の判断がブレやすくなります。
いくつか典型的な例を紹介します。

① 不安が膨らみ、損切りが早くなる

未来の悪いシナリオばかり浮かび、少し下がっただけで「もうだめかも」と思って売ってしまう。

② 過去の後悔が頭を占め、含み損に執着

「でも買ったときはよかったはず…」と過去に引っ張られ、適切なタイミングで手放せなくなる。

③ 注意が散漫になり、SNSやニュースに振り回される

心が落ち着かないと、情報に敏感になりすぎて、戦略を保てなくなる。

④ 不安がピークになり、衝動的に売買する

焦りや恐怖心が強いと、「今すぐ何とかしたい」と思ってしまう。

どれも、投資の知識とは別の“心の揺れ”によって起こる行動です。

■ マインドワンダリングは「悪者」ではない

心のさまよいは自然な働き。完全に消す必要はありません。

大事なのは、
「あ、心が未来に飛びすぎているな」
「今の私は不安でいっぱいだな」

と気づくこと。

気づければ、感情に流されて行動する回数は減ります。

不安が強いときに投資判断をする必要はありません。
一晩寝かせる。
深呼吸して何もしない。
これだけで結果は変わります。

■ 心が落ち着くと、投資は安定する

実は投資で成功している人は「心が揺れにくい人」ではなく、
揺れたときに戻す方法を知っている人です。

心が静まると…

  • 損失回避のバイアスが弱くなる
  • 短期的な値動きに振り回されなくなる
  • 積立を止めにくくなる
  • “長期”という本来の視点に戻れる

投資のパフォーマンスは、知識よりも“心の安定”で決まる部分がとても大きいのです。

■ 心が安定する投資習慣をつくる3つのコツ

① 積立と分散を「自動化」する

感情は変わっても、仕組みは変わらない。
自動積立は、不安に左右されない最強の方法です。

② 情報との距離をコントロールする

不安になりやすいときは、
・SNSを見る回数を減らす
・相場ニュースの時間を決める
といった工夫が、心を守ります。

③ “今に戻る”小さな習慣を持つ

  • 深呼吸
  • 飲み物の香りや温度を感じる
  • 5分だけ目の前の作業に集中する

未来の不安でいっぱいになるほど、心は揺れやすくなります。
今に戻る小さな行動が、投資判断を落ち着かせてくれます。

■ おわりに:投資は「心の扱い方」も大切なスキル

投資で損を避けるコツは、
知識を完璧にすることでも、感情を消すことでもありません。

心が揺れたときに、“あ、今ちょっと不安に飲まれてるな”と気づけること。
そして、行動の前にひと息つけること。

それだけで、投資は驚くほど安定します。

心がさまようのは自然なこと。
その揺れに気づいて優しく扱える人ほど、長く、安心して投資を続けられるのだと思います。

asanon

AFP(日本FP協会認定)資格、証券外務員一種保有。
これまでファイナンシャルプランナーとして家計や資産運用、保険、将来設計のサポートを行ってきました。
現在は通信制大学で経済や金融を学びながら、暮らしに寄り添うお金の考え方を発信しています。
このブログでは「お金の不安を、知ることで安心に」をテーマに、貯蓄・投資・家計管理・ライフプランなどをわかりやすく紹介。
目的は、誰かに任せるのではなく「自分で判断できる力」を育てること。
学びを通じて、人生と経済をつなぐヒントをお届けします。

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