【第1回】今年の支出を洗い出す。まずは現状を知るところから。

FP相談

年末になると「来年こそ節約しよう」「お金を貯めよう」と思いませんか?
でも、そのためにはまず 今年、自分がどれくらい使ったのかを知る必要があります。

とはいえ、いきなり細かい家計簿づけを始める必要はありません。
気合を入れすぎると、作業が終わらないまま挫折…なんてことも。

だから最初のステップは
とにかく数字を出す。振り返りはまだしない!
このルールでいきましょう。

■支出は5つに分けるだけでOK

細かい分類は不要。
以下の5つにざっくり分けるだけで、全体の9割は把握できます。

分類具体例
生活費食費/日用品/サブスク/美容・医療/普段の交際費
住宅費家賃・ローン/管理費/固定資産税
イベント費旅行/帰省/家具家電の買い替え
自動車費ガソリン/税金/ローン/車検
保険料生命保険/自動車保険

まずは、この5項目に今年使ったお金を合計するだけでOK。
ここで大事なことは、手を止めないことです。

■支出の記録がなくても大丈夫

家計簿をつけていない人も安心してください。

  • クレジットカードの明細
  • 銀行の入出金履歴
  • 家賃や保険などの固定費は契約書

この3つがあれば、ざっくり数字は出せます。

現金払いが多い人も
「ATMから引き出した額=生活費の目安」
にできるので問題なし。

■収入との照合もしてみよう

支出を洗い出したら、
積立貯金+投資+銀行残高の増減
を照合すると、ざっくり今年の手取りが逆算できます。

※投資を崩した場合は別で調整

ここは正確じゃなくていいです。
全体像が見えることが目的なので、見えればそれで問題ありません。

■完璧でなくていい。“把握できた”が大きな一歩

「生活費の中でさらに食費と日用品を分けて…」
…とやり始めると果てしなく長くなります。

まずは、

✨ざっくり把握 → ストレス半減
✨全体を可視化 → 不安半減

この効果だけでも十分だと思います。

■最後に:今はまだ振り返らない!

支出を出すと、つい
「なんでこんなに使ったんだろう…」
と自分を責めたくなるかもしれません。

でも今やるべきは
数字の把握だけ

反省や分析は、次回の「振り返り編」でじっくりやりましょう。

次回は…

【第2回】支出を振り返る。お金を見ることは、自分を見ること。

支出の変化から、今年どんな1年だったのか。
お金を通して、あなたの生活と気持ちを整理していきます。

asanon

AFP(日本FP協会認定)資格、証券外務員一種保有。
これまでファイナンシャルプランナーとして家計や資産運用、保険、将来設計のサポートを行ってきました。
現在は通信制大学で経済や金融を学びながら、暮らしに寄り添うお金の考え方を発信しています。
このブログでは「お金の不安を、知ることで安心に」をテーマに、貯蓄・投資・家計管理・ライフプランなどをわかりやすく紹介。
目的は、誰かに任せるのではなく「自分で判断できる力」を育てること。
学びを通じて、人生と経済をつなぐヒントをお届けします。

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