キャッシュフロー表を作ったのに、いまいちピンとこない——。そんなときは、数字のつながりが見えづらいのかもしれません。
この記事では、作るべきかの判断と、現実的に仕上げるコツをやさしく整理します。最終的には「自分で納得して選べる」ための表にしていきましょう。
こんな悩みありませんか
・自分で(またはFPが)作ってみたが、金額感や残高推移がしっくりこない
・そもそも、作らなくても貯蓄・運用は進められるのでは?
→ 大丈夫です。ポイントを押さえれば、表はグッと“自分ごと化”します。
結論(先に2つ)
①金額がピンとこないときは「年間貯蓄額」で整合性を確認。
手取り収入−生活費−住宅・教育など =年間貯蓄
実際にこの1年でどのくらい貯蓄できたか、預金残高や投資の積立額などから計算してみましょう。
キャッシュフロー表の年間収支額とだいたい同じならOK。
②収支の波が小さい人は作らなくてもOK。
ただし住宅購入・結婚・教育を想定するなら作成をおすすめ。
理由は、住宅の修繕費、繰上げ返済の計画、育児のための時短勤務で収入が一時的に減りやすいから。
波を見える化しないと判断を誤りがちです。
FPに作ってもらうのがおすすめ
もちろん自分で作ることもできますが、イベント費や住宅の諸費用は見落としやすいポイント。まずはFPに作ってもらい、前提と整合を自分でチェックする流れが安心です。金額に納得がいかなければ、根拠(前提の一覧や見積もり)を見せてもらいましょう。「昇給率・運用利回り・物価・学費・金利・修繕費の見積もり」などを1枚にまとめてもらえると確認が楽です。
作る・作らないの判断
・作らなくてもよいかも :収入が安定、ライフイベント小、毎年の貯蓄ペースが一定
・作るべき :住宅購入/結婚・出産/教育負担が見込まれる/転職・独立予定
 → 波が大きいと手元資金・繰上返済・投資配分の最適解が変わります。表で可視化してから決めるのが安心。
よくある質問
・給与天引き(財形・確定拠出年金・持株会)は? → 貯蓄として数えるのがおすすめ。見えない貯蓄の実態を表に反映できます。
・昇給を見込むとき、手取りと額面どちらで入力? → **額面がおすすめ。**年収帯によって手取り率(税・社保)が変わるため、額面→手取り算出の方がブレにくいです。
FP提案の妥当性を見極める
できあがった表に自分の前提(昇給・学費など)を入れて再計算してみましょう。
“現実的な表”ができれば、FPの提案が自分に合っているかどうかを判断する材料にもなります。
まとめ
キャッシュフロー表は、将来のお金の「波」を見える化する道具。年間貯蓄チェックで整合を取れば、数字はぐっと“自分ごと”になります。収支が安定している人は無理をしなくてもOK。ただし大きなイベントがあるなら、FPと一緒に現実的な表を作ってから進みましょう。長い目で見た貯蓄・運用のペースが、無理なく整っていきます。
  
  
  
  

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