「余剰資金を、より高いリターンの可能性がある資産で運用したい」。
そんなとき、多くの人がまず思い浮かべるのは株式ですが、実際にはリスク資産にもいくつか種類があり、それぞれ値動きの特徴が異なります。短期で運用を考える場合は、この“違い”を理解しておくことが欠かせません。
若年層の資産形成と集中投資の考え方については、関連記事で解説しています。
👉[若いうちは“分散しなくてもいい”という選択肢]
リスク資産にはどんな種類があるのか
一般的に、以下が代表的です。
- 株式(国内・海外)
- 金(ゴールド)
- REIT(不動産投資信託)
- 暗号資産(ビットコインなど)
これらは「価格変動リスクがある」「元本保証がない」という共通点がありますが、動く理由はそれぞれ異なります。
資産ごとの動きと変動要因
- 株式
企業の利益、金利、景気指標、期待で動きます。 特に近年はAI・半導体関連が資金流入の中心です。 - 金
インフレ率、実質金利、ドル指数、地政学リスクの影響を受けやすい“安全資産的なリスク資産”。 - REIT
不動産価格、空室率、金利動向。 利回りが意識されるため、金利上昇局面では売られやすい特徴があります。 - 暗号資産
流動性、規制、投機マネーの影響が強く、短期では最も値動きが大きい部類です。
つまり、同じ“リスク資産”でも、必ずしも同じ方向に動くとは限りません。
では、短期投資で分散は効果があるのか?
長期では資産ごとの性質が収束しやすい一方、短期では
- 金利上昇で株は下落するが金は上昇
- テック株が強い間、金やリートは停滞
- 地政学リスクが高まると株は下落し、金は上昇しやすい
といった“温度差”が生じやすく、これがリスク資産内での分散効果になります。
しかし、現在のように世界的に資金量が多い局面では、リスク資産同士で資金が循環し、全体的に上昇する(または同時に下落する)可能性もある点には注意が必要です。
今の市場環境は永遠に続かない
量的引き締めや景気後退が意識される局面では、
- リスク資産 → 現金・短期債へ退避
- 利回りの魅力が高まる資産に資金シフト
という動きが起こりやすくなります。
「どれが上がるか」よりも、「どこから資金が抜けるか」を意識する視点が重要です。
REITはどの位置づけ?
REITは株式と不動産の中間の性質を持つリスク資産です。
配当利回りが期待できる一方、金利に弱く、短期では株式と同じ方向に動くケースも多く見られます。
そのため、短期分散の“主役”というより、補助的な分散先と考えるのが現実的でしょう。
最後にいちばん大切なこと
短期でのリスク資産分散は、知識や経験が求められます。
そして、どれだけ考えてもリスクは残ります。
そのため、
✅ 必ず余剰資金で行う
✅ 想定損失を受け入れられる範囲で
✅ 目的と期間を明確にしておく
この3つが欠かせません。
資産運用は、人生を豊かにするための手段。
無理のない範囲で、納得できる選択をしていきましょう。
若年層の資産形成と集中投資の考え方については、関連記事で解説しています。
👉[若いうちは“分散しなくてもいい”という選択肢]


コメント